鎌倉のお寺をお坊さんと巡るツアー/レポート②【伝統文化講座/仏教実践編】

お経からヨーガに繫がる面白さもあり

お経を読むことに関して、
面白かったことをもう一つ。

巡礼を始めた最初は
お経を読むことに精一杯で、しどろもどろでしたが、
読んでいくうちに不思議と読めるようになってきて、
さらには、言葉の意味も入ってくるようになってきます。

和尚さんが道中に色々なお話をしてくださるので、
自分が今まで断片的に聞いてきた「仏教の知識」や
自分が勉強してきた「ヨーガ」や「インド哲学」の話に繋がってきたりします。

そういったことが、少なからず
お経の中にも織り込まれていたりするので、
その辺も興味深く、凄く面白いポイントでした。

例えば
お経のなかにあった十善戒は、ヨーガスートラにある「ヤマ」とほとんど内容が一緒だったりします。
(※ヨーガにはアーサナ、プラーナヤーマ、瞑想といった身体技法のほかに「ヤマ」「ニヤマ」という生活習慣・環境に関わる行も含めて、伝統的なヨーガの修練とされています)

そうやって、日本の伝統文化である仏教の側面からヨーガを捉えることで
ヨーガの理解と実践を助けることもたくさんあると思います。

なぜならば、ヨーガも仏教も同じインドを源にしており、
共通する部分が少なからずあるからです。

とりわけ日本人ヨーガ実践者が、
こうした仏教実践を行なうメリットの一つに、
伝統的なヨーガで重要な行と位置づけられる
「ヤマ」「ニヤマ」の実践を強化、補完しうる
可能性を感じています。

人からのご好意によって、巡礼も特別なものに。


巡礼中は、和尚さんのお陰で
お寺からの特別なご好意、ご配慮を
いただけるという幸運が多々ありました。

お寺の企画ではなく、
個人のグループがお坊さんと一緒に
〝お経をあげて参拝する〟という
伝統的なスタイルで巡礼するのは珍しかったようで、
お寺によって反応は様々でしたが、
時に特別なご好意をいただくこともありました。

お寺の人も
和尚さんの作法と、お経から、
「これは観光ではなく、本気の巡礼だ」
ということが伝わったようで、

お経を読み終わるとお寺の人が好意的に接してくださったり、
特別な場所へガイダンスしてくださったり、
興味深いお話をしてくださったりしました。

もちろん和尚さんと一緒だったからこその
ご好意であることはわかりますが、
お寺やお坊さんの方から好意的に
僕らのような仏教素人を受け入れていただけたのは、
とても嬉しいことでした。

巡礼全体を通して感じたことは、
そのお寺にいらっしゃるお坊さんのご好意と、ご配慮によって、
僕らの経験がさらに良いものになり、
お坊さん、お寺、仏教、歴史、伝統文化への親しみが湧いてきたという点です。

そのような人のご好意、ご配慮がなければ、
確実に違った経験になっていたと思います。

歴史が深く良い環境、重要な文化遺産があるということも
お寺としては重要なことかもしれませんが、
僕が感じたのは、それよりも、そこにたずわっている「人」が重要だということ。
その恩恵をいただけたことが、本当にありがたく思いました。