「ヨーガは自分をニュートラルに戻してくれる。そうすると日常が凄くラクになる」
自分スタイルの住まい作りを提唱するFiled Garage Inc を経営している原さん夫妻。 その活動、Workの数々が本当に魅力的で、もの作りをしている人たちならではの感性も面白く、ヨーガをするときの着眼点、日常での応用法も素敵です。 http://www.fieldgarage.com
ー会員インタビューNo.3 【名前】原直樹さん 【年齢】46歳 【ヨーガ歴】9ヶ月(2017年8月時点) 【通うペース】週3回 【職業】リノベーション、デザインリフォーム、設計 【主な効果】体調を管理する力、心の平穏、気持ちの余裕、脳のスッキリ感、穏やかな時間/空白の時間をとる意識、他者へのより良い配慮etc
ー会員インタビューNo.3 【名前】原祐子さん 【年齢】46歳 【ヨーガ歴】9ヶ月(2017年8月時点) 【通うペース】週3回 【職業】経理 【主な効果】姿勢の良さ、気持ちの安定、マイナス感情への対処、心をコントロールする力、脳のスッキリ感、背中の軽快感etc
ー今まではどんなヨーガをやったことがありましたか?
ゆ:スポーツクラブとかで、よく無料ヨガの体験レッスンとかあるじゃないですか?そういうのにたまに行ったりしていて。でも全然ピンとこなくて。ずっとヨーガはやりたかったんだけど、スポーツ的な雰囲気のところばかりで、なんか違うというか。
な:ストレッチみたいのばかりで……そのストレッチの先にあるものに、ぜんぜん興味が湧かなかった。
ゆ:そうそう。こんなストレッチみたいな感じなら、別にやらなくてイイかなーって。
な:ヨーガもそうなんだけども、瞑想にも凄く興味があって。ヨーガセンターは、ヨーガと瞑想をちゃんと繋げて教えてくれるところだったので、それが凄くよかった。
ーヨーガをすることによって、どのような効果がありましたか?
「身体面」
ゆ:姿勢が凄く良くなった気がする。生活のなかでも常にそれを感じますね。
な: レッスンでは〝内面の観察〟という話がよく出てくるので、普段でも体に意識が向くようになってきたかな。〝今、こういう体の反応が出てきている〟みたいなのを、よく観察するようになってきました。例えば、わかりやすいところで言うと、当たり前なんだけど、酒飲みすぎて頭痛くなるのは「これはもう呑むのをやめろっていうサインだな」というのがわかってきたり。今までは完全に無視してきたんだけど(笑)。実は喘息で酒を飲んだ次の日の夜は、呼吸が少し辛くなることがあって、そういうのも今は「ああ、これはお酒だなー」って原因がハッキリわかる。もちろんお酒だけじゃなくて、やっぱり食べるものが体に影響していることを感じるようになった。毎日の便の違いを観察して、それで調子もわかるし。意識をもって色々するようになった。そうやって常日頃、体の観察が習慣になって、楽しく体調管理が出来るようになってきました。
「精神面」
ゆ:気持ちが安定してきましたね。自分でコントロールが出来るようになってきた。心がザワザワしてきたら「いかんいかん」と思って、鼻先の呼吸に意識をもっていって、気持ちをおちつけたりして。ちょっとイラっとした瞬間を流すことが出来るようになってきました。怒りそうになったときとか、動揺したときとか、色んなマイナスの感情の時に対応していますね。鼻先の呼吸を、日常でもめっちゃ活かしてます(笑)
な:とにかくヨーガが終わった後って本当に脳みそがスッキリする。それは思考をスローにしている効果かなと思っていて。普段は常にスマホを見たり、情報をずっと取っているから脳が疲れていると思うので、途中途中でスッと抜かないとね。なかなか普段は思考をスローにすることも出来ないけども、段々とそういう訓練や時間をとろうという意識が芽生えてきました。
ゆ:本当に訓練だよね。自分で意識して訓練するという。だからレッスン以外の時間でも、外に出ても続けられるところがある。日常でも意識できることがたくさんあるから。
「生活面」
な:ヨーガをして脳がスッキリして、思考がスローになると、穏やかに時間をとろうという気分になってくる。例えば、昔は歩いていてもずっと考えっぱなしだったんだけど、今は〝歩いているときくらいは何も考えず、空でも見ながら歩いてみよう〟みたいな余裕が出ててた。空白の時間を頑張ってとろうという意識の向け方になってきている。
ゆ:私も電車にずっと長く乗っている時は、もう瞑想しちゃったり(笑)。あと立って電車に乗っているときは、骨盤底筋をキュッと引き締めたり(笑)。ヨーガのレッスン以外でも、レッスンでやっていることを日常のなかで凄いやっています。
「仕事面」
な:基本的に仕事でストレスはないんだけども、やっぱり週二回、朝、ヨーガセンターでレッスンをすると、やったあとのリラックス感が凄くあるから、その日の一日は凄くラク。心は凄く落ち着いていると思う。一日ザワザワせずに穏やかに過ごすことが出来る。仕事をしているとたまに瞬間的にイラっとするシーンもあるんだけど、それも抑えられているような気がする。前はすぐに反射的にリアクションしていたんだけども。
ゆ:そうだね。イラっとしたときも感情的にならずに、ひと呼吸おいて、落ち着いて意見を言えるかもね。だから、ずっと穏やかに過ごせている感じだよね。
な:仕事は接客の仕事をしているので、お客さんとのやりとり、コミュニケーションが大事なポイントで、信頼関係が壊れるとダメで。そのなかで気持ちの状態は影響が大きくて、やっぱり余裕がないとこっちの都合でせわしなくやっちゃったり、そういう態度を示してしまったりすることがある。相手の気持ちに配慮するというのは重要だと思うので、ヨーガをすることでそのへん、気持ちに余裕ができるからイイですね。
ゆ:お客さんにだけじゃなくて、スタッフに対してもそうだよね。
な:そうだね。管理職みたいなものだから、スタッフとのコミュニケーションも重要で。皆を見ていて仕事のペースが遅いと思うこともあるんだけども、皆のペースを崩すようなことはせずに、上手くやらなきゃって思うところはあって。今はあまりワーワー言わずに注意するような感じになったかな。ヨーガでつくった穏やかなモードが仕事でも持続しているからか、職場もイラっとしない環境に近づいている感じはする。
ゆ:言い方、接し方とかを意識するようになって、そこらへん、だいぶ変わってきたと思う。 ー心身の調子が良くなったあとは、どんなことに興味が向きまし たか?
ゆ:インドに行きたい(笑)やっぱり1回は自分の目でインドを見てみたいですよね。ヨーガもインドから生まれてきたわけですし。 な:周りにいる調子の悪い人が妙に気になるようになった(笑)。 乱れちゃったりする人をみると「ヨガやればいいんじゃない?」って思います。調子が悪い人を見ると、思考が混乱しているのがよくわかりますね。だから1回頭をストップしたほうがいいんじゃないの?って思います。情報が多すぎるから。そういうことで皆、大変なんじゃないかな。あと思考が混乱している人って、余裕がなさすぎですよね。あと思考を思考で解決しようとしちゃっている。それで結果が出ないんじゃないかな?と感じちゃいます。 ーなるほど。だからそういう人はヨーガをすれば解決するのになって思うわけですね。確かにヨーガの1つの側面として、心で心を解決するのが難しいというのがあって、だから体の方から入って、心を落ち着かせていくという流れも含まれているんですよね。
な:そうですね。心と体が繋がっていて、体からアプローチすると心に効いてくるのがよくわかります。日本人全員、出勤前に座禅すればいいのに(笑)
ゆ:それはヨーガをして、もの凄く体感できた部分ですね。徐々に理解が出来るようになりました。 な:静かにする時間、必要ですよね。 ー続けられている理由、秘訣はなんですか?な:瞑想的なところをもっと深めたいものもあるし、こういうのって体に染み込ますくらいやらないと身に付かないんじゃないかな?と思うし、そこまでやらないと本当の意味での効果は出ない気がしています。あと歳をとってもずっと続けられそう。年寄りの人が、ヨーガをやって元気だったり、健康的に暮らしている人もいるし。やっぱり普通に健康は大事。ヨーガをしていくこの先が楽しみだし、健全にも生きたい。
ゆ:私も続けた先に何があるか楽しみ。この先にまだまだ知らない世界が待っているんじゃないかと。色々な段階で〝次のステージに入ってきた〟みたいなものがあるんじゃないと。それはこの3ヶ月でも感じていますね。 ーその〝ステージが変わっていく〟という感覚は、どういうところで感じましたか?ゆ:やっぱり心。気持ちの面が1番です。心がコントロールできるというか。
な:「ベーシック1」のレッスンでは瞑想の時間はまだ短いけど、あの感覚というのは、日常のなかでは作れない時間ですね。昔、独自で瞑想をやっていたときと比べても質が違う感じ。今は瞑想をやっていて、体のリラックス感が全然違いますね。
ゆ:うん、普段じゃ絶対出来ないよね。最近、瞑想がすごく短く感じてきた。座っているのが快適になってきたんですよね。数年前の話なんですが、朝早く起きてお寺で座禅をやったことがあったんです。私、そのとき初めて座禅をやったんですが、もう耐えられなくなって、めっちゃつらくなって、ジッとできなくて、「ワーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!って」叫び出しそうになりました(笑)。ヨーガみたいにアーサナ、プラーナヤーマをして調えてから座るんじゃなくて、座禅は何の準備もなくいきなり座るので、とにかく物凄く辛かったですね。だから、それを考えたら、今なんて、凄い進歩ですよ。だから今、座禅やったら出来ちゃいますね(笑)
ーヨーガの練習をしていて、楽しいところはどこですか?
ゆ:体が軽くなるところ。おわったあと、頭と背中が凄く軽い。 ーヨーガセンターの良い所、気に入ってる所はありますか?
な:道場の静かな空気感が凄く好きです。世界が違う。ちゃんとヨーガをする場所という感じ。だから道場に入ると気持ちが切り替わる。あそこから気持ちの導入が出来る環境になっていて良いですね。皆そういうモードで道場に入って行くから、自分もそれにのせられるし、そういうヨーガをする空気が出来ている。こういう場所があるっていいことだよね。
ゆ:確かに家でやろうと言ってもなかなか出来なくて、やっぱり場が、環境がととのっているのは大事。家だと日常だらけ、雑音だらけ、やらなきゃいけないことだらけで。だからセンターに来たいと思いますね。それとスタッフの皆さんが凄くフレンドリーで良い人ばかりなので、そこが1番。
な:スタッフの皆さんは、人間的にちゃんと人と接しているなという感じがします。皆さんが〝素〟のままで良い感じなので。自分も素直なままにいられるというか(笑)。
ゆ:そう、だからストレスがないんですよ。こっちも素でいけるから(笑)。 ー原さん夫婦は元々そういう性質だと思いますが(笑)。会った時から素直で自然な感じです。
な:でも普段は社会的な立場だとか、色んなところでの〝自分〟を意識していることも確かで。それはつくられた自分で、場面場面で色んな自分を演じなければならないところもあるわけで、そこでストレスを感じることもあって。そういう自分をヨーガはニュートラルな状態に戻してくれるものだなと感じますね。そうすると日常が凄くラクになります。
ゆ:結局、ストレスが発生するのって〝本来の自分〟で居られないところからだったりしますよね。本当の自分じゃない自分がなかにいて、社会的にはそういう違う自分を演じることも必要だけども、でも、あまりにそればかりで日常を過ごしていると、そこからストレスになってきて、不調和が出てきて、体調崩したり、精神を崩しちゃったりするわけだし。 ー社会的にとか、人の評価とか〝外側から条件づけされた自分〟を解除して、ニュートラルな状態に戻していくというのは、ヨーガの大きなテーマの1つですね。
ー最後に、今後の目標を教えて下さい。
ゆ:瞑想を長くやってみたい。「ベーシック1」ではまだ瞑想の時間が短いですが、これを長くやることで、自分がどういう風になっていくのかな?自分がどう変わっていくのかな?というのに興味があります。
な:瞑想を深めたい。どこまでいけるのかな?っていうのに興味があります(笑)。昔から偉い賢人たちが瞑想をやるじゃないですか?あれってどういう世界観なのかな?というのに、興味があるです。心の世界を超えたところに何があるのか?そこに何があるのか?これから先がとても楽しみですね。