News★東京ヨーガセンターは「インドヨーガ協会/IYA」のメンバーに加入しました
目次
インドヨーガ協会/IYAのメンバーに加入しました
東京ヨーガセンターは、この度、インドヨーガ協会/India Yoga Association(IYA)のメンバーとなりました。
東京ヨーガセンターは1970年に創業以来、インド伝統のヨーガを普及、指導を続けてきたヨーガスクールです。
ヨーガの発祥はインド。ヨーガはインドの伝統であり文化です。世界中でもヨーガは人気で一般的になりましたが、ヨーガへの認識理解はさまざまです。
インド内に著名なヨーガ団体、組織、スクールなどがたくさんあります。それぞれの団体で、技法や実習方法が異なっていたり、独自のヨーガの普及や発信が、これまでされてきました。
しかし、インドのモディ首相が就任後、首相が先頭に立ち、2014年に国際ヨーガディを制定しました。
そこからインド国内でヨーガ改革が急速に進み、インド政府AYUSH省のもと、ヨーガの基準化、規格化、資格化がなされました。
これに基づき、国、宗教、思想、置かれた立場は関係なく、広く応用できるヨーガの手段 Common Yoga Protcol (CYP/共通ヨーガ手順) が作成されました。
このヨーガの基準は、〝伝統と科学〟に基づいた〝知識と技術〟によって作られたものであり、ヨーガの専門家/エキスパートたちによってまとめられました。
現代の混乱したヨーガに「ヨーガとは何か?」を示し、人類が活用できる健康科学の視点での実践法、活用法を示しています。
さらにヨーガの基準化に伴い、インド政府AYUSH省認定のYCB(yoga certification board )という、ヨーガ資格認定試験が設けられました。実践者/指導をする側のレベルに応じて〝習得すべきヨーガの知識と技術〟が定められたのです。
この試験は、実践者と指導者に〝適切なレベル〟と〝それぞれのレベルに基づいた基準〟を示し、各人がヨーガを適切に実践/応用/指導をするための枠組みを示しています。
これによって、実習者は安全に各レベルに応じた技術と知識を、適切に訓練された指導者/インストラクターから学べるようになります。
日本でも「ヨーガとは何なのか?」が、受け手 (受講者/実習者) だけではなく、指導する側 (ヨガインストラクター)もよくわかっていないことが多々あります。それどころか適切な訓練と勉強をせずに、ヨガを教えているケースも珍しくありません。
さらにはヨーガでないものを〝ヨガ〟とし、インドの伝統に基づいていないものを〝ヨガ〟と名づけ、それが広く知られています。
インドヨーガ協会(IYA)は、インドに限らず、世界中のヨーガ関連機関やスクールを、共通の目的(伝統的かつ科学的な根拠に基づいたメッセージの普及)のために統合する、新たな仕組みです。
IYAによって、さまざまなヨーガ団体が一つになり、異なるヨーガの技法や知識が、専門家により取りまとめられました。一つの組織としてヨーガの情報発信、普及、基準に沿ったシラバスを提供しています。
私たち東京ヨーガセンターは、これまでも、これからも、インドの伝統のもとにあるヨーガを普及、指導し、発信をしていきます。
IYAへの加入は、その大きな一歩です。
インドヨーガ協会/India Yoga Association(IYA)について
インドヨーガ協会とは、2008年に設立されたヨーガの民間自主規制団体/業界団体です。インドのニューデリーに本部があります。
インドヨーガ協会(IYA)はインド政府からパドマ・ヴィブーシャン賞を授与された世界的に高名なヨーガ指導者B.K.Sアイアンガー氏のもとで、設立されました。
インド国内では協会の中核を担うインスティチュートには、Patanjali Yoga Peeth, Isha Foundaton, The Art of Living, The Yoga Institute,Kaivalyadhama Yoga Insutitute, Paimath Niketan, S-VYASA,The Yoga Insutitute, Morariji Desai National Insutituteなど。
その他インド国内のIYAの加盟機関であるAssociaion center(AC)や、インド国外の加盟機関であるInter National Associate があり、その数は増え続けています。
・インドヨーガ協会( IYA)は、世界中のヨーガ関連機関やスクール(ヨーガ・パランパラ)を共通の目的のための統合する新たな仕組みです。
・目的・・・伝統的かつ科学的な根拠に基づいたメッセージの普及
・価値・・・多様性を持ったヨーガの伝統の統一
インドヨーガ協会の実績
- インドヨーガ協会(IYA)は「TATA Institute of Social Sciences」により選出された非政府組織/NGOです。
- インド政府技能開発・起業支援省(Ministry of Skills Development and Entrepreneurship)傘下の健康部門技能評議会(HSCC/Health Sector Skills Council)と提携しています。
- NISDを通じて、社会正義とエンパワーメント省(Ministry of Social Justice & Empowerment)から高齢者、薬物依存者、およびリハビリテーションのためのヨーガ・モジュールの制作に対して助成金を受けています。
- 中央ヨーガ・ナチュロパシー研究評議会(CCRYN)、Ayush省(Ministry of Ayush)、保健家族福祉省(Ministry of Health and Family Welfare)の下で実施したNiyantrit Madhumeha Bharat Abhiyan(糖尿病管理プロジェクト)の完遂しました。
- インド国内61地区で250万人の糖尿病スクリーニングを実施し、米国糖尿病学会から最優秀出版物として表彰されました。
- 技能トレーニング/職業的役割として(Skill Training Job Roles; QP NOS)としてヨーガ・セラピー・アシスタント、アシスタント・ヨーガ・インストラクター、ヨーガ・インストラクター、その他必要に応じたカテゴリーを作成しました。
- Babasaheb Bhimrao Ambedkar University, Locknow(中央大学)のヨーガ・自然療法・認知科学学部の研究委員会の一員として、サーティフィケート、ディプロマ、学士、学士以上の各種コースを開発しました。
- インドヨーガ協会(IYA)加盟機関の過去の修了証を認定するシステム(RPL/Recognition of Prior Learning)を作成しました。
- インドヨーガ協会(IYA)は、IYA PrCB(Personnel Certification Body)を設立しました。PrCBはヨーガ教育委員会(YCB/Yoga Certification Board)が管轄するヨーガ教育能力検定試験の運営機関として認証されています。
IYAの目的と指標
・ヨーガとその応用の普及と発展を促進すること
・インドのさまざまなヨーガの伝統を維持・促進すること
・基礎及び臨床研究を行うための幅広い研究施設を提供すること
・インド国内及び海外で会議、セミナー、ワークショップ、キャンプ、公開ミーティングを開催すること
・ヨーガ教育機関の認定と加盟を行うこと
・伝統的なヨーガ文献とヨーガ専門書に基づき、現代社会の課題に対処するためのテクニックとアプローチを開発すること
・ヨーガ実践、指導、研究のための新しいアプローチを開発し普及させること
・ヨーガ教育とトレーニングを運営するさまざまなシラバス、及びカリキュラムを定めること
・ヨーガとその応用の研究を様様なレベルで、実施するためのガイドラインを定めること
・ヨーガ指導者やスクールの認定を行うこと
IYA関連の参考テキスト&動画
今回の記事を書くにあたり、竹内想子さん(インドAyush省YCB認定Yoga Master)から発信されている情報を引用/参考にさせていただきました。
●「インドヨーガ協会/Indian Yoga Association(IYA)について」日本語訳
https://kisoyoga.com/indian-yoga-association/
●「インド政府Ayush省傘下のヨーガ教育委員会(YCB)によるヨーガ教育能力検定試験について」
https://kisoyoga.com/yoga-certification-board-iyaprcb/
●Website IYA
http://www.yogaiya.in/
●参考動画/インドヨーガ協会本部/Indian Yoga Association Secretariat Office
<現在の登録機関、組織数>
インド内のアソシエーションセンター 191
インターナショナルアソシエーションセンター 12
(2023.9.25時点)
東京ヨーガセンターは、日本で1番目。
初の登録団体となりました!
なぜ東京ヨーガセンターがIYAに加入?
①日本の混乱したヨガ
YOGAが世界中で大流行し、日本でも流行。
誰もがYOGAを気軽に実践できるようになりましたが、世界に溢れかえるYOGAは玉石混交であり、なんでもありな状況です。
その多くはYOGAの名を冠せたエクササイズ/フィットネスだったり、スピリチュアルなカルト、美容ダイエット体操だったりと、YOGAの本質からかけ離れたものばかりです。
世界でも日本でも伝統に基づいたYOGAのコンセプト、目的、効果が含まれてない知識と技術が溢れて、それらが主流のYOGAと認識されています。
これらの弊害は、ヨガによる事故、ヨガの誤った情報が広まったり、何よりヨーガの価値が適切に認知されないことです。
偏りのない健全なヨーガは、人がより良くなる伝統的な手段であり、現代の人類に役立つ健康科学としての実践法です。
しかし、日本国内、世界でもまだまだヨーガは様々で、受け手(消費者サイド)も安全性ある正しい情報になかなかアクセスできないと共に、指導側も訓練、勉強が 不十分で、十分な指導レベルに到達できていないケースも多く見られます。
そういうヨーガを取り巻く状況を改善/向上/躍進させたい気持ちがあります。
だからこそ、私たちはIYAの提唱する〝伝統的かつ科学的な根拠に基づいたメッセージの普及〟という活動目的に賛同し、信頼できる情報をもとに、健全なヨーガが根付くよう活動していきたいと思っています。
②ヨーガにおける課題
ヨーガはどこでも習える、お金をはらって資格さえとれば教えられる。という風潮がビジネス的にも広がり、その内容については、クエスチョンであります。
各インストラクター個人が作り出したもの、ヨーガと全く別物をかけ合わせてオリジナルヨガを強調したものが多く広まっています。
またヨーガの一部を切り抜いて、そこを強調してプロモーションをしていることにより、偏った理解がされています。
IYAは、インドだけでなく世界中で起こっている、このような問題を整理するために、またヨーガの価値を守るための基準化、規格化、専門家達の情報をまとめ、発信をすることに貢献しています。
私たち、東京ヨーガセンターもまさに同じ問題に長年直面してきています。
この問題への取り組みとしてもIYAに賛同しています。
ヨーガを求める方、ヨーガが必要な方、適切にヨーガを学び、実践したいという方に、私達は今後も信頼できる知識と安全な技術を発信したく思っております。
③インドとの関係
現東京ヨーガセンター代表の羽成淳には、日本とインドの血が流れています。東京ヨーガセンター創設者の父・羽成孝は、インドと深い繋がりがあり、母はインド人でコルカタ出身です。
自分のアイデンティティの一つであるインドと、父から継承したヨーガの仕事に、責任とプライドと興味をもち、責務を果たすことに努めています。
この度のIYAへの加入は、ヨーガでのインドとの繋がりができたことでもあり、大変うれしく思っています。
今後の私たちの展望
私たちはヨーガの価値が守られるよう、ヨーガの技術/知識が適切に普及されるよう、一層努めていきます。
偏りのない、風通しの良いヨーガの普及と、ヨーガの価値が適切に認められるように尽力して参ります。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
東京ヨーガセンター
代表 羽成淳