BLOG

ブログ

インド留学〜カイヴァリダーマヨーガ研究所付属カレッジへ〜

約1年。インドへ留学しました。

留学先は、インド西部マハーラーシュトラ州・ロナヴァラにある、カイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所付属カレッジ(正式名:ゴーダンダース・セクサリア・ヨーガおよび文化統合カレッジ)です。

1951年に「世界初のヨーガ専門大学」として設立された、伝統と革新を併せ持つ名門校です。
※母体であるカイヴァリヤダーマ・ヨーガ研究所は、100年の歴史があります。

ここで私たちは、伝統的なヨーガと現代科学を統合した教育を受けました。
この経験を通して得た学びと気づきを、これから仕事を通じて、すこしづつ伝えていけたらと思っています。

留学を決めた理由

1年。仕事をいったん止めてインドへ行く。
それは、かなり勇気と覚悟のいる決断でした。

インドに留学することは、ずっと夢でした。
僕の場合は25年前にそう思うきっかけがあったんですが、まさか本当に行けるとは思っていませんでした。

でも、不思議なことに、ようやくタイミングが訪れてしまったのです。
「今しかない」と思える条件が、気づけばすべて整っていました。

ちょうどその時期、自分のヨーガ実践としても、そしてヨーガの仕事をするうえでも、そろそろ次のステージへ進むタイミングだと感じていました。
さらに本質的なところに踏み込んで、深くやっていきたい――そう思っていたんです。

ヨーガは〝これまでやれば終わり〟というゴールはなく(あるけど常人には無理)
だから継続的に学び続け、練習し続け、アップデートしなければならないもの。
(その方がずっと面白いし、それによってまた新たな経験や気づきが次々に待ち受けている)

「もうこれで十分」だと現状維持するだけでは、そこで進歩は止まり、マンネリ化して停滞していきます。

インド哲学をベースとした〝伝統的なヨーガ〟には、一生かけても学び尽くせないほど、体験し尽くせないほど、深くて広い知恵と可能性があります。自分はそこに底知れぬ面白さを感じ、ライフワークとして取り組んでいます。

「勉強=つまらない」と思われがちですが、ヨーガの勉強と実習はめちゃくちゃ面白いです。
ヨーガの主要テーマのひとつは「自分とは何か?」を探求する理論と実践であり、一生かけて取り組めて、楽しめるものに出会えたと思っています。

🔺カレッジで売っている本の1部。哲学、心理学、生理解剖学、伝統文献の解説本etc、様々な観点からヨーガを説明している本がたくさん売っている。ヨーガを学び、実践するすることは、過去から蓄積された膨大な知を読み解き、理解し、身につけることでもある。簡単なことではないが、そこが面白いところでもあります。

決意を支えてくれた言葉

そんなわけでインド留学のタイミングがきた。
ただ「1年近く仕事をしない」ことを考えると、正直ちょっと怖くなったりもしました。

そんなとき、善い信念に基づいて生き、意義ある仕事を通じて充実した日々を送っている、尊敬する方々に相談しました。
すると、こんな言葉をかけてもらいました。

「1年後のことは、成長した自分がなんとかするから大丈夫」
「思い切ってジャンプしないと、向こう岸には渡れない。違う世界には行けないよ」
「自分に乗り越えられない試練は、そもそもやってこない」

その言葉に背中を押され、僕たちは思い切って、インドへ行く決断をしたのです。
実際のインドでの生活はとても忙しくて、大変なことも多かったけれど、あの10ヶ月は、まさに夢のようで、特別な時間でした。

そんなわけで、これから少しずつ、インドでのことを思い出しながら、言葉にして書き記していこうと思います。
ヨーガの深さやおもしろさ、そしてそこに秘められた価値や可能性が、少しでも伝わっていたら嬉しいです。

帰国後の日々と、今あらためて思うこと

帰国してからは、日本で止まっていた現実が一気に流れ込んできて、喜ばしくない問題もいくつかありました。
さらに、時差ぼけや気候の変化、蓄積した疲労と睡眠不足が重なり、体調も崩してしまいました。とにかく眠って、なかなか本調子に戻らない日々が続きました。

気づけば、ヨーガセンター再開の準備も本格化し、
ふと、「本当にインドに10ヶ月も居たんだろうか?」と、夢だったかのように感じる瞬間もあります。

でも――身体も心も、あの時間をちゃんと覚えていると、はっきり感じます。

インドでの感覚とまたつながるために、
私は今も、カレッジで録音した先生の授業を聴き返し、毎日ヨーガと瞑想を続けています。
すると、あのときの確かな感覚が、ふつふつと蘇ってくるんです。
そしてその瞬間、また新たな感動が湧いてきます。

帰国して1ヶ月以上が経った今、ようやく落ち着いてきて、改めて思うのは――
あのインドでの時間は、本当に特別で、かけがえのないものだったということ。

これからまた、ここでの学びを、自分の人生の中で、そして人のために、じっくり育てていきたいと思っています。

関連記事

体験申し込み 体験申し込み

ページを表示できません。
このサイトは、最新のブラウザでご覧ください。