NPO法人「シニア演劇ネットワーク」@猫の寄り道スタジオ【出張クラスレポート】
NPO法人シニア演劇ネットワーク様より、出張クラスの依頼をいただき、猫の寄り道スタジオへ、先月と今月と2回の体験ヨーガクラスを行ってきました。
対象は年配の方々で、皆さん元気に演劇をされている方達です。
演劇ですので、普段から発声する訓練をされていると思いますが、呼吸についてのトレーニングをされたいといった具体的な要望を頂きました。
一応、ヨーガスートラの云うところの本質的なプラーナヤーマの目的にも触れましたが、その事はサッと置いておいて、解剖学的な観点での呼吸についての説明をしました。
大雑把ではありますが、胸部の可動域のことや、呼吸に関する筋肉の動かし方、それによって動かされるカラダの部分のこと、息を吸う時に意識するべきポイントと、息を吐くときに意識するべきポイントを簡単に説明して、クラスの前に呼吸に対しての意識の設定をしてから、実習を始めました。
実習では、難易度の高いアーサナは行わず、比較的簡単な基本のアーサナを2回づつ、1度目は動きに慣れてもらい、2回目は体に伴う感覚を実感してもらうように練習をしました。
また、胸部全体がストレッチされるようなアーサナをいくつかチョイスして、その時は胸の動きを意識してもらうよう注意を促しました。
終盤は、十分にリラックスをした後、大きな深呼吸をする練習、そしてその後にプラーナヤーマの練習をしました。
そして自然呼吸に意識を向けて少し静かに座る時間を取りました。
皆さん、説明の時から熱心に話を聞いて下さり、ノートを取っている方もいらっしゃいました。
そして終わった後に頂いた感想は、「長く息を吐くのってむづかしいわね」といった呼吸についての感想から、意外にも「こんなにリラックスしたのは初めて、なんだか疲れが取れたわ」とか「呼吸に集中するって心が落ち着くんだな」とか、テーマにしていた呼吸のことより、ヨーガの本質に迫った感想も頂きました。
芸術に触れている方々だからか、とても感性の高い人生の先輩達で、少しですが楽しい団欒の時間も過ごさせていただき、出張の担当にこれて良かったです。
90分2回のクラスでしたが、その中で行なった技法や感じていただけたことが、ほんの少しでも、今後の演劇生活のお役に立てば幸いです。
ありがとうございました。
さとう(佐藤昭英)