【ヨーガとメンタルヘルス】他力の治療と、自力のヨーガ
ヨーガ@就労継続支援B型事業所プエンテ
精神障がいの方への就労支援の施設でヨーガプログラムを始めて早1年。
統合失調症、双極性障害、不安障害、PTSD、うつ病、発達障害、強迫性障害、自閉症スペクトラム障害ほか、様々なバックグラウンドの方が参加してくださっています。
プログラムはとても好評です。
施設スタッフの皆さんがヨーガに共感してくださり、施設利用者の方々にヨーガをオススメしてくださるお陰で、プログラムは盛り上がりを見せています。
ヨーガには精神障害や疾患、心の不調がある人にとって、必要で大切な要素が濃密に詰まってるという確信が、会をかさねるたびに深まっていきます。
そして今日、印象に残ったのは、線維筋痛症の方。今日は2回目の参加でした。
(線維筋痛症とは、関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に、激しい痛みが続く病気。痛みに関連して、不眠やストレス、抑うつ状態を引き起こすこともあるようです)
最初に参加したときは、ヨーガが出来るか不安だったようですが、初参加の感触がとてもよく、相性の良さを感じてくれたようです。
参加後のフィードバックでは
「興奮、焦燥感、不安、緊張に長らく支配されて困ってましたが、解放されました。薬効かないし、こういった方法でなるべく日常のメンタルを維持していきたい」
というコメントをいただきました。
2回目の今日もヨーガがいかに自分に良く効いたかを熱く語ってくださり、「鍼灸や整体も行っているけど、このヨーガが一番効果がある」とまで言っておりました。ヨーガをすると病気による様々な症状がやわらぐようです。
(もちろん他力による治療も、自力によるケアや鍛錬も両方とも大切だと思います)
ここで思うこと。
やはりヨーガの素晴らしいところは、自分の身体の状態に合わせて、無理なく快適に行うことで、効果を生むことです。それは妥協や簡易化ではなく、その方法だからこそ、大きな効果が生まれます。その方法によって、線維筋痛症の方にも好感触だったことは、とても嬉しく思います。
それと、もう一つ。
ヨーガは、インスストラクターの誘導があるとはいえ、基本的には自力で行うものです。自分の力によって、自分の身体を回復させたり、整えたり、改善したり、鍛えることができます。自分にはそのような力を秘めているのだと知ることは、大切なことだと思います。自力でもやれることは沢山あるのです。
ぜひ他力の治療に加え、自力のヨーガを心身のケアとして組み合わせもらえたら嬉しいです。
このヨーガが、必要としている人へ行き届きますように。いつもそう願っています。