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【レポート】リラクセーション講座〜生命体はリラックスを必要としている〜

〝ヨーガをすることで、なぜ心身に効果があるのでしょうか?〟

〝ヨーガをしているとき、実際に、私たちの身体に何が起きているのでしょうか?〟

〝そもそも体操、ストレッチ、フィットネスヨガと、伝統的ヨーガはどこが違うのでしょうか?〟

皆さんは、これの3つの問いに対する答えをご存知でしょうか?

実は、このことは意外と一般的に知られていなかったりします。

一般的に流通しているヨガは、現代的なストレッチや、運動と混同しているものばかりですが、古代インドをルーツとしたヨーガとは全く別物です。

フィットネス的な知識/方法論とヨーガを混ぜても、ヨーガが目的としている効果は望めないのです。それはカレーにショートケーキを入れるようなものです。一つ一つは良質で美味しくても、混ぜると台無しになってしまうということです。

このことは時間をとって、専門的にヨーガの理論/知識を学ばないと理解できません。

なぜなら、ヨーガの知識、理論、技術は、私たちの既存の知識や、常識、予想とは違うことばかりだからです。本当に私たちの知らないことばかりなのです(そこが楽しいところです)

それゆえヨーガの知識、理論、技術を体系的に学ぶことなしに、心身が〝ヨーガの状態〟にいたることは、難しいと言えます。

そういうわけで、今回は、ヨーガの技法においての根幹/基盤について、主に現代科学の観点による解説をしてみました。
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【内容】
①伝統的コンセプトの確認
 ▶︎何のためにヨーガをするのか?

② 現代科学の観点によるヨーガの理解
 ︎▶︎ストレス/心身の調和を乱す原因について
︎ ▶︎リラクセーション理論/技術について
︎ ▶︎ホメオスタシス/生体が持つ自己調整/自己治癒力について

③実習
 ▶︎リラクセーション法/漸進性筋弛緩法
 ▶︎寝たままの瞑想
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今回の講義は、伝統的ヨーガの実習者にとって、必要不可欠であり、これを知らなければヨーガにはならないと言っても過言ではない、本当に重要な内容でした。

現実的な観点で理解することで、練習への意識が変わります。ヨーガ的な効果を引き出すことが可能になります。適切な知識を身につけることで、ヨーガの練習の質が格段に飛躍していくのです。

レクチャー参加者の声


Q.参加してよかったことがあれば教えてください

  • ヨーガの成り立ちやコアにある思想、目指す方向、 日々の実習で大切にすべきポイントを理解することができました。
  • ヨガの奥深さとヨガが生活に密接なことがわかりとても良かったです。周りの友達にも紹介したいぐらいです!
  • リラックスしている感覚をキャッチするということを学べたこと。
  • リラックスの大切さと、実際に体験してリラックス状態がわかった。
  • 今まで断片的に聞いてきたことが今回の話でつながったこと。今後もさらに理解を深めていきたい。
  • 今後の実習の中で、シャバーサナなど、リラックスする際の参考となったので、これまで以上に内面や身体の弛緩に注意を向けるのに役立つなと思いました。

Q,知りたかった内容について、具体的にどんなことへの理解が深まりましたか?

  • リラクセーション、気づき、集中、自己治癒のつながりと統合について。
  • ヨーガが人にとても良い影響(心と身体)を与えることがわかったところ。
  • リラクセーションすることにより、身体への効果があることが理解できた。
  • リラックスすることを詳しく分解して理解できた。
  • 自己を知るということと、ヨーガの関連性について理解が深まりました。
  • 「リラクセーション」「アウェアネス」「コンセントレーション」という ヨーガに必要不可欠な3つの要素をお教えいただいたおかげで、頭の中がすっきりしました。 その上で、リラクセーションはなぜ重要か、ヨーガの実習でリラクセーションをいかに体験・深化していけばよいのか、 道筋を理解することができました。 また、「ヨーガの語源」のスライドにあった、 「集中のトレーニングによって、心の性質を変容させるのがヨーガ」との言葉にも なるほど!と膝を打ちました。 だからこそ、積み重ねていくことが大事なんですね。
  • リラクセーションがいかに大事かということ、それがヨガの実習に組み込まれていること、リラクセーションの中に本来の自分、幸福で満たされている自分を感じることなどが知れたこと。


Q.講義を聞いたことで、自身の経験(レッスン)で、不透明だった点でカバーされたところは、どういうことですか?

  • 今後目指していく方向が今までよりはっきりした。
  • 先生たちがレッスン中によく言っている「身体が調整されていきます」という誘導についてです。わかるようなわからないような感覚で、これまでその言葉を聞いていましたが、受動的に身体に任せてしまうという説明を聞いて腑に落ちました。
  • レッスン中に先生方がよく口にする「終わったあとが重要です」という言葉について、理解が深まりました。 リラクセーションの観点から言うならば、 「終わったあと“も”重要です」ではなくて「終わったあと“こそ”重要です」なんですね。
  • プラーナヤーマを行ったあとの変化を感じるためにも、アーサナでの気づきが大切だということを理解した。
  • 落着きの無い私が、落着いて座れる理由がわかったように思います。
  • 身体の微細な弛緩を感じ取っていくこと。

Q.レクチャー後に、ヨーガの見方や考え方が変化した、しそうな理由はなぜですか?

  • 人生の中で継続し、生活の一部とする価値あることとして再認識できました。
  • ヨーガに対するどでかい謎は依然謎としてありつつも、 「では日々の実習では何を大切にするのか? どこに向かうのか?」という足元の風景は とてもクリアになりました。 「謎! だけど、なるほど!」な感じです。
  • 底なしの深い世界を感じました。
  • 頭ではアーサナはリラックス、自分が一番気持ちの良い程度で行うことが良いとわかっていましたが、それがなかなかできませんでした。今回のレクチャーに参加して何しろ自分自身が気持ち良い、リラックスできることが大切であり、他人が何と思うと自分なんだとわかりました。
  • これまでは自分の頭で身体をリラックスさせることばかりを考えていました。そうではなく、身体に任せてしまうということを知ることができたからです。
  • レッスンを受けて自分自身が感じていたことが、今の時点では間違っていなかったかな?と感じられるので、今後もさらに進めていきたいと思う。
  • 自分の緊張、リラックスがどういう状態なのか知れたので、そこにもっていける意識が作れそう。
  • 積極的に今まで以上にリラクセーションを意識して取り組めると思うから。

Q.今回のレクチャーで、1番納得できた、感心したことがあれば、教えてください。

  • リラクセーション、アウェアネス、コンセントレーション、ホメオスタシスのつながりと一体性。
  • ヨーガは心と身体に良い影響があること。もっと皆んなでヨガをやるべき!
  • アーサナを積み上げていくことの効果について、少し実感があったので、今後もやっていこうと思った。
  • 体を使ったレクチャーがわかりやすかったです
  • 自己探求の意味と意義。
  • 心はウイスキーを飲んで酔った猿がハチに襲われているようなものだ、という比喩は面白かったです。なかなか集中が上手くできないと、集中できないのは自分だけではないか…と不安になってしまう所もありましたが、心は本来集中していないものなので手懐けないといけないものだと知り、下手に不安になることがなくなりました。
  • すなお先生がレッスンで口にする「体の感覚に没入します」という誘導が、 以前からとても気になっていました。 最初のころは「体の感覚に没入するって気持ちよさそう! でもそう簡単にはできないでしょう…」と思っていました。 最近はたまに、その感覚が近くまで寄ってくるようなときがあります。 そしてそういうときは、決まって時間の感覚が遠のいて外の世界を忘れ去り、 「内的感覚=全世界」のような感じになります。 (ちあき先生も「呼吸以外はすべて背景です」と、よくおっしゃっていますね) たとえ一瞬でもその没入感覚を経験することが自己治癒システムの活性化にはとても重要で、 それがリラクセーションの深さを測るモノサシになるのではないでしょうか。 この感触を頼りに、引き続きレッスンで味わっていきたいと思います。

Q.講座に参加して、自身のレッスンで〝1番意識をして取り組むべき〟、と感じたことはありますか?ある方は具体的にお書きください。

  • 全てにおいて、丁寧に自覚しながら行う。
  • もっと細やかに体の変化と向き合っていきたい
  • アーサナは、「絶妙なところ」を感じること。
  • アーサナでのリラックスです!
  • リラックスすることとポーズを維持することのバランス。
  • レッスンを「ひとつながりの流れ」としてとらえることを意識していきたいです。 すなお先生が今回おっしゃっていた 「シャワーサナで得たリラックスした感覚を、次のアーサナに埋め込む」 が連なる形でレッスンは成り立っており、 「安定して調和の取れた心身の状態」という終着点に向けて 緩急をつけながら弧が描かれ、閉じていくイメージです。 最近、以前より呼吸が安定してきたおかげで、プラーナーヤーマの最中から、 「あれ? すでに瞑想の時間?」みたいな感覚が出てくるようになりました。 本当に、すべてがシームレスにつながっているのですね。
  • 頭で調節しようと考えるのではなく、身体に調節を任せてしまうこと
  • 顔、首や肩に緊張があることが多いので気をつけたいです
  • 今起きている事に集中し、身体に起きている微細な弛緩、変化を感じること。


Q.【通常のレッスンについて】レクチャー後、レッスンに参加された方は、これまでと違いを感じましたか?感じた方は、具体的にお書きくださいください。

  • 自分の状態と動きにより気をつけるようになった。
  • レッスン中の先生の言葉について気が付くようになりました。
  • より意味が深く感じられた。
  • 違いを感じています! 「アーサナは、終わったあと“こそ”が重要」という視点に立ち、 それぞれのアーサナ、それぞれの呼吸法のあとの余韻の時間に より注意を向けるようになりました。 その余韻の時間を「おまけ」ではなくてむしろ「中心」に据えてじっくりと味わうと、 空白のように見えるそこは充実感に満ちていることがわかります。 まだ入口に立ったばかりなので、この先が楽しみです!
  • 色々レッスン中に考えてしまっている(受動的な面に任せていない)ということに気づくことができたと思っています。
  • 以前より、より集中することが何かを意識して取り組めた。

Q.レッスン中のインストラクターの誘導はあなたにとってどのような意味を持ちますか?あるいは、この講座後にその誘導の意味に変化があったら教えてください

  • 道標。講座後には誘導の意味をより理解できたと思います。
  • 意識が散漫になった際にも今起きていることに引き戻すこと
  • 指摘されたことに対して考えるきっかけになる。
  • 言葉が頭に意味をまとって入ってきました。
  • 私にとってインストラクターの誘導は、リラックスと集中への手助けです。本当に感謝しています。
  • リラックスへと誘導してくれるもの、一方でフォームを維持するために気をつけることにも意識ができる。
  • 誘導は「今」に意識を向けるためにとても重要な役割を果たしてくれていますが、 それに加え、レッスン中に聞いたインストラクションが心に刻まれてストックされ、 それがヒントになってのちのち理解が立体的に広がる、 という経験を何度かさせていただいています。 ところで最近、インストラクションとの距離感が変化しつつあるようです。 一ヶ月ほど前にすなお先生からレッスン後に 「体の微細な感覚に意識を向けていけるといいね」というアドバイスをいただいて以来、 「体の感覚が前景に、誘導が背景に」という位置関係になりました。
  • なんとなく言われるがままに誘導されてたのが、誘導されることに意識を持って取り組めると思います。

Q.感想の総括

  • 多くの気づきを得ることができ、これからの実習に活かすことができそうです。
  • 色々な知識を得られることもそうですし、先生方の考え方にも触れられるので楽しかったです!
  • 絶対受けておくべき講義であると思いました。
  • ここまでヨガが人の心と身体に良い影響があるとは思っていませんでした。ヨガがもっと好きになりました!
  • レッスンで行っている一連の流れについての意味をさらに深く理解でき、とても良い機会でした。
  • 「リラクセーションの深さは無限」とおっしゃっていましたが、 恐らくリラクセーションはある深みを一度体験すると、 その体験は一回きりで消えることなく、今度はその深さが基準点となって その人をさらなる深みへと導いてくれるのではないでしょうか。
  • 「身体にこだわっていくと身体は強張っていく、むしろ、ここまでやったのであとはよろしく!と心を解き放ってしまう」とすなおさんが仰っていたのが印象的でした。今回の講座を通じて、リラックスが深くなったと感じます。
  • 今まで学んできた心理学などやレッスンで感じてきたことを言語化して補足説明もらったと思いました。実感を伴っていてわかりやすかったです。

まとめ

皆さん、とても熱心にお話を聞いていただき、ありがとうございます。

ヨーガはもともと私たちにとって異文化であり、未知に溢れたものです。ちゃんと学ばない限り、知らないのが当たり前なのです。

一見、似たように見える、全く別物のストレッチ、運動、フィットネスと混ぜてても、ヨーガは理解できないし、本質から遠ざかる一方です。ヨーガと、ヨーガと関係ないジャンルのものを混ぜると、ヨーガの要素は死んでしまい、わざわざヨーガを実習する意味がなくなってしまいます。

でも、せっかくヨーガをするのであれば、他にはない、ヨーガならではの効果を得た方が、絶対に良いにきまっています。

インドではヨーガは実戦と理論の両輪で進んでいくものです。

理論だけでも頭でっかちになり経験がついていかないし、実践だけひたすらやっても、その意味、趣旨、向かう方向がわからなければ、行き止まりにぶつかります。

自分たちも20年くらいヨーガを練習し、学んでいますが、その経験上、長くヨーガをしている人ほど、理論を入れていく必要があると実感しています。

練習を重ねるほどに、だんだんと一般的に流布されているような情報とは、違う領域に入っていきます。そういったヨーガの状態に対して、安全に実習し、着実に練習の成果をあげるためには、必ず理論が必要です。

理論はヨーガ取扱説明書であり、ヨーガ実習の道標です。それを知らずして、良い道を進むことは困難です。

しっかりと学びながら進んでいきましょう!

次のレクチャー、お待ちしてます!

すなお

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