「今日の練習は上手くいきませんでした」
ヨーガをしていると日によって、 カラダが重かったり、落ち着かなかったり、硬かったりと 感じる日もあると思いますが、安心してください。
毎日カラダの状態は変わるものです。
最後の瞑想を終えて 「なんか今日は上手くいかなかったな」 と思うこともあるかもしれません。
でも意外と日常に戻って、 いつの間にかカラダの痛みがなくなっていたり、 気持ちが軽くなっていることもあります。
ヨーガが終わって、日常に戻ったあとも地味ぃ~にカラダの調整は続いているのです。恒常性維持機能(ホメオスタシス)のチカラです。
それは辞書的に言うと
「生物体または生物システムが 間断なく外的および内的環境の変化を受けながらも、 個体またはシステムとしての秩序を安定した状態に保つ働きをいう」 という意味になります。
POPに言うと 自然治癒力(自分で自分を癒す力)、 自己調整能力(自分で自分を調整する力) といったところでしょうか。
それはマジカルパワーではなく、人間にもともと備わっているチカラです。
カラダって凄くないですか?笑。 だから怪我しても自然に治るし、 全力で走ったあとも息は整っていくし、 暑くなれば汗をかき体温調節してくれるetc。 色んな調整作用がカラダには起こるわけです。伝統的ヨーガの練習では、 このホメオスタシスのチカラを鍛えることが出来ます。 (こういうところが体操、エクササイズ、スポーツと異なる、伝統的ヨーガの特徴です)
主に アーサナでは筋肉のレベルで、 プラーナヤーマでは自律神経系のレベルで、 瞑想では脳のレベルで、 ホメオスタシスが起こり、強化されます。
そして瞑想をおえて日常に戻った後も、 ホメオスタシスによる調整は続き、 目の前の現実、取り巻く環境にあわせて、 新しい自分の状態に組み替えられていきます。もっと言えば、ヨーガをして日常に戻ったときに、 自分の内と外の調整がなされていくことで、 1日のヨーガは完成すると、言えるかもしれません。
日々その繰り返しによって少しづつ心身が変容し日常生活にも影響が及んでいきます。なので練習中にパーフェクトな結果を求めず、 日常に戻ったあともヨーガの作用へ続き、ヨーガ的感覚もつづいている。 そう意識するともっと面白くなると思います。