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椅子に座ってヨーガ@区立心身障害者福祉センター(荒川たんぽぽセンター)

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毎年恒例となっている、荒川区立心身障害者福祉センター(荒川たんぽぽセンター)にて、10回連続のヨーガの講座をおこないました。

この講座では、椅子に座ってヨーガをします。

視覚、言語、身体に障がいのある方、合計13名参加してくださいました。

この講座は10年以上前に始まり、最初は単発講座でしたが、数年前から10回の集中講座にまで成長しました!ヨーガ講座は、とても評判が良いとのことで、嬉しいです。

「やることが複雑だったり、激しすぎると、なかなかできない。でも、このヨーガはやりやすい。(視覚に障がいがあっても) 先生の言葉を聞くだけでやることがよくわかるので、とても良い。楽しくできる」という感想をいただいたのが印象的でした。

ヨーガの実習は、基本的に目を閉じて行います。目を開けて行うよりも、全然効果があります。こういったヨーガの方法は、障がいのある方にとっても、相性の良いところだと感じます。

身体にどこか不自由なところがあってもヨーガはできますし、とても効果があります。もちろんポイント、コツがありますが、それをおさえて行うことが出来れば、良い成果が生まれます。

〝身体が柔らかくないとヨガはできない〟とか〝綺麗にポーズをとれば効果がでる〟とか〝難しいポーズができればヨガ上級者〟というのは、頓珍漢な思い込みであり、圧倒的な知識不足、技術不足でしかありません。そんなことに執着しなくても(むしろしない方が)、健康になれるし、心身をより良く鍛えていくことは可能です。

ヨーガを行うことで得られる健康的な効果は、リラクゼーションによるものが多いです。
リラクゼーションによって、健康状態をつくることができます。

リラクゼーションはヨーガの基盤となります。リラクゼーションを体得しているからこそ、呼吸法や瞑想といった高度な技法を深いレベルで実習することができます。

リラクゼーション、アウェアネス、コンセントレーション、この3つの要素抜きに、ヨーガの技術は絶対に成り立ちません。この3つの要素がヨーガの状態に、ヨーガの境地に連れていってくれます。美容体操/マッチョトレーニングとは異なる、ヨーガならではの効果を引き出してくれます。

リラクゼーションの力は絶大です。
生きていれば蓄積されていく〝ストレス〟を除去し、筋肉の過緊張を解除することができます。
それによって身体が軽快になり、動かしやすくなります。疲労や倦怠感も取り除かれます。

身体が心地よくなり、不快感が軽減すれば、気持ちも落ち着いていき、集中力がでてきます。気持ちが落ち着き、集中力が出てくると、自分の心に苦痛をもたらすものではなく、精神的に良い事柄に注意が注がれるようになります。

また、リラクゼーションによって副交感神経を優位にしていくことで、生命維持活動の基盤を整えることができます。内臓の働きがよくなり、消化活動が促進され、良く眠れるようになります。

▲数年前の写真。


この偉大なリラクゼーションは、訓練すれば身に付く技術です。
身体が硬くても、身体に少し不自由なところがあっても、年齢を重ねても、身につけられる可能性が高いと思います。

もちろん、すべての人がとは言えません。健康が大きく損なわれていたり、認知機能がやられてしまっていれば、難しいでしょう。やる気がなかったり、聞く耳をもたない人は身に付かないでしょう。

できない状態の人も沢山いると思いますが、それでも僕はその可能性、できる可能性を、少しでも広げていきたいと思い、このヨーガの仕事をしています。ヨーガを必要としている人に届いてほしいからです。僕自身もそうですが(今もなお)、ヨーガをすることで助かることがたくさんあり、改善/解決することがたくさんあります。

もちろんヨーガが必要のない人もいます。やらなきゃいいだけです。どんな有益で素晴らしいものも、すべての人に必要ではありません。ただヨーガは、必要な人にとって、物凄く必要なものであり、めちゃくちゃ助かるものであり、底なしに面白いものです。だから必要な人に届いて欲しい、やってほしい。ただそれだけです。

そして身体に障がいがある人、精神に障がいがある人にも、ヨーガは必要な要素なんだと感じます。
実際に、両者とヨーガをする機会が少なからずありますが、ヨーガはとても相性が良く、喜ばれています。

人に喜んでもらえたとき、僕もとても嬉しく思うのです。
自分がヨーガに感じている感動を、同じようにその人も感じてくれたんだと、そう感じるからです。
ヨーガが必要な人に届いてくれてよかったと、心から嬉しくなります。

▲数年前の写真。

ヨーガは、
他者との比較や評価 (自分の心に動揺/葛藤/苦痛をもたらしがちな要素)から離れる行為であり、静かに穏やかに自分と向き合う作業。対自分です。
自分を大切にする行為であり、心身が喜ぶよう状態をもたらす技術です。
楽しいだけじゃなく、辛く悲しいことも多々ある人生を、ポジティブに乗り越えていく力をもらえるものです。
ヨーガによってもたらされる健康は、かけがえのないものであり、生命活動の基盤です。

そういったことの大切さを感じられる人に、ヨーガは必要不可欠なものなんだと思います。

そんな想いが湧き上がってきた、たんぽぽセンターでのヨーガでした。
また皆さんと笑顔でお会いできたら嬉しいです。その日までお互い健康で。

文字が読まれない時代ですが、最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

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福祉施設でヨーガを開催してくださる方はこちらをご覧いただき、DMくださいませ。
https://tokyo-yogacenter.com/lesson/field-trip-lesson/

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