便秘を治したいなら、やっぱりヨーガでしょ

1 便秘を解消しよう！
2 「便秘チェック」
3 「便秘の原因」
4 【便秘のタイプ】
5 【ヨーガでできること】

便秘を解消しよう！

「ヨーガをして便秘が治った！」という喜びの声を、頻繁に聞きます。便秘に悩んでいる方は、ヨーガを心からオススメします。

便秘は意外と軽く見られていますが、実はなかなか深刻な症状です

便秘とは
「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」(日本内科学会)
「本来体外へ排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」(慢性便秘症診療ガイドライン2017）

排便の回数が少ないというだけでなく、不快感や残便感があるというところも含めて便秘とされています。

「便秘チェック」

・何日も排便がない
・便が溜まっている感じはあるが、いきんでもでない
・下剤を内服しないとでない
・お腹が張って苦しい
・便がでても出きった感じがしない
・便が硬かったり小さなコロコロの便が出る
・吐き気がある
・食欲がない

いかがでしょうか？
慢性化すると大腸癌になったりもしかねないです。

「便秘の原因」

便秘が起こる原因には以下のようなものがあります。

・食物繊維の少ない食事
・偏食やダイエットなど、極端に少ない食事量
・水分摂取不足
・ストレス
・腸の運動や筋力の低下
・排便反射の低下
・消化器系の疾患（大腸がん・クローン病・過敏性腸症候群など）による腸の狭窄（狭くなること）、閉塞（ふさがってしまうこと）や、蠕動（ぜんどう）運動の障害など。
・糖尿病・甲状腺機能低下症などの内科系疾患
・神経系疾患（自律神経失調症・脊椎損傷・パーキンソン病など）による蠕動運動（腸の運動）の麻痺。
・内服薬による副作用

様様な要因が関わり合っていますが、生活習慣や食生活の乱れから起こるもの。また消化器疾患や内科系疾患など自分だけでは改善できない場合もあります。

またお肌の荒れ、お腹の痛み/はり、おなら、痔、食欲低下、イライラも起こります。

さらに便秘は、腸内細菌の乱れでもあります。免疫機能が働くには、腸内細菌がとても大切です。

免疫を高く保つためにも、腸の健康に目を向けていきましょう。

【便秘のタイプ】

便秘には３つのタイプがあるそうです。
・弛緩性便秘（大腸の緊張低下）
腸管の緊張が緩み、蠕動運動が十分に行われない。

・痙攣性便秘（大腸の過緊張）
自律神経のバランスが乱れ、腸管が過緊張。便がうまく運ばれずコロコロタイプ。
便秘を下痢を交互に繰り返すこともあり。

・直腸性便秘/習慣性便秘
便が直腸に達しても排便反射が起こらず、直腸に便が停滞し、うまく排泄できない。

【ヨーガでできること】

１リラックス
内臓は自律神経系の機能なので、リラックスすることにより、副交感神経の働きが優勢となります。よって内臓の自律神経のリズムも自然なリズムを取り戻していきます。リラックスと言えば、ヨーガの多くの技法が効果的です。

２圧力
アーサナは全て内臓のマッサージとなります。各アーサナごとに、内臓に圧力が加わり、自然な呼吸が起こることで、緩やかにマッサージされ、血行促進、まだ同じく内臓の自然なリズムの働きを取り戻していきます。
またプラーナーヤーマも横隔膜が上下し、内臓を緩やかにマッサージしています。特に下に下がる時は、少し腸が押されます。

３刺激/蠕動運動
蠕動運動がうまく働かない方には、上記のマッサージや、腹筋をしっかり使うことでも刺激になっていきます。強い緊張をいれるアーサナは、そのあと大きく弛緩します。筋肉が収縮と弛緩を順番に繰り返すことを蠕動運動といいます。よって運動不足により腸管の緊張が緩んでいる方は、蠕動運動が鈍いため、じぶんの体がこのリズミカルな運動を起こしてくれるようにしていく必要があります。

４洗浄
古典のヨーガにはクリヤー（浄化作法）があります。道具や水や圧力を使い、内臓のクレンジングをする技術もあります。

エネマ（浣腸）は馴染みがありますが、あれも消化器下部の洗浄として行われます。他消化器上部の洗浄もあります。が、なかなかハードなものです、、、（例、ヴァマナ・ダウティ/食塩水を２リットルほど一気飲み→全部吐く。ヴァストラ・ダウティ/包帯のような布を食べて、出す。胃の洗浄。など）

クリヤー（浄化作法）ハードルが高いので、誰もが簡単にできることではないですが、ヨーガでは多彩な浄化作法があるところも面白いところです（あくまで参考までに・笑）