夏休み〜ヒンドゥ4大聖地のバドリナートに行ってきた!③
こんにちは、ちあきです。
『夏休み〜ヒンドゥ4大聖地のバドリナートに行ってきた!③』
バドリナートでの、すなお両親の供養のためのヒンドゥ・セレモニー。
続きです。
☆☆☆
ヒンドゥー教独特の儀式の道具が目の前に置かれます。
そして、バラモンから質問→ガイド訳→答える→ガイド伝える の流れで、
セレモニーが始まりました。
サンスクリット語で、バラモンに言われるマントラをリピートしたり、
故人の名前、その親、そのまた親、その他関連のある亡くなった人を
一人ずつ思いだし、名前を思い、その人のことを思い、
言われたマントラをリピートする。
そしてここでまた出てきたのが、ゴートラ。
ゴートラがわからない、ない場合は、川や神様の名前を代わりに使う。
そして何度もサンスクリット語のマントラを言われた通りにリピート。
その間に、手に水をかけたり、頭にかけたり、
お皿の上にトライアングルを描いたり、指示されることを淳がし、
私も指示されることをしました。
途中からは、彼の腕に手を置いておけ、と言われました。
すなお家、ちあき家の親から先祖までを何代かまで辿り、思い出していく。
一人一人、順番に。はっきりと
「その人のことを強く意識して、マントラを唱えてください。」
と何度も言われました。すごく独特です。
そして必ず最後にある言葉をつけてください、と指示があり、
それを全ての人物、ご先祖様を思いながら、唱えました。
日本では故人を思うとき、
おじいちゃんおばあちゃんくらいまで親近感があると思いますが、
ヒンドゥー教はさらにその先までも。
先祖、家族の繋がりが強いという現れではないかとおもいました。
ゴートラで家系のルーツがわかるというのも、その1つだと思います。
そして、ヒンドゥー教のマントラとは正確に唱えることが重要のようです。
私たちは音を聞いてリピートなのですが、
一番最後に「もし私の言ったことに間違いがあったらごめんない」
というのも、儀式の祈りのプロセスに入っていました。
通訳を入れながらやっているから、なお間違いの可能性もありえます。
そして両親の遺灰を、ガートから、二人で流しました。
アラクナンダ川の流れは早く、瞬く間に二人の遺灰は川の一部になりました。
約1時間ほどの儀式をしていただき、全てを終えました。
最初怖く見えたバラモンも途中で笑顔が見え、
それからは不安がなくなり、儀式に集中できました。
サンスクリット語を聞き取ることや、ずっと座っていることなどで、
ものすごく集中していたので、終わってから、神経が高ぶっていました。
終わった。。。
無事ミッション完了。
義母の希望
「綺麗なところに流して欲しい。できれば先生(父)の分も流してほしい」
この2つの役目を果たせた、2月に義母が他界して以来、
私は初めて安堵しました。
日本の葬儀だけで大丈夫なのだろうか、、、
という不安がずっとあり、
本人が信じている宗教の形式で供養することができて、
本当によかったと思っています。
ガンジス川で沐浴することは、全ての罪が清められる、
死後の遺灰をガンガーに流せば輪廻からの解脱が得られる、
と信じられているそうです。
聖地の沐浴場(ガート)での沐浴は
ひときわ功徳が高いとして多くの巡礼を集めています。
主な聖地の1つがこのバドリナート。
昨年、ルドルプラヤグに行ったことが縁で、
今回このように供養をすることが実現しました。
たくさんの方々のお手伝いがあったことで、無事に果たせました。
関わった全ての方に感謝しています。
なんだかホッとしたような、少し寂しいような気持ちもありましたが、
やっと一区切りつけられたと思えました。
子供、家族としての役目を果たせたことで、ほっとしました。
大変貴重な経験をさせていただきました。
もう今後はないだろう、、、と思います。
外国の文化、異なる宗教の儀式を受けるにあたり、
真摯な気持ちと、知らない作法についてできる限りの尊敬をもち、
望んだつもりですが、正直全くわかならいことだらけでした。
日本でも、観光客がマナーを守らない、という事件がたまにありますが、
それは本当にあってはならないことだと思います。
また儀式を受ける際には、知らないことに対しての真摯な態度と
その宗教に対するリスペクトが重要だと思います。
ヒンドゥ教の真似事では、とてもヒンドゥ教になることはできず、
代々の家系での継承が宗教なのだということも、少しわかったような気がしました。
ヨーガを通しても、この異文化に対するリスペクト、
は絶対的に大事だと再認識もしました。
ヨーガは宗教ではないですが、インドの文化です。
理解できること、できないこと、しなくていいことがあり、
ヒンドゥ思想的なものに関しては、理解に限界があるところがある。
と今回の体験を通して思うところがありました。
そして自分の生きる国で根付いている信仰や宗教がいかに、
作法として身についているか?ということも改めて考えさせられます。
作法というものがいかにその文化を表しているか、
を今回の経験を通して違う角度で知ることができました。
では私たち日本人的には、、、。
3000メートルのバドリナートでの体験は、
今となっては「本当に行ってきたのかな?」と夢のように思えます。
でも気持ちと体は晴れ晴れとして、前に進んで行ったと思います。
すなお両親の笑顔を思い出します。
二人が人生をかけて、
創り、守ってきた「東京ヨーガセンター」は
来年創立50周年を迎えます。
今後もたくさんの方にヨーガを通して元気になっていただき、
健康と心の平安を得ていただけるよう、
一層努めていきたいです。
50周年に向けての行事も行いますので、
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
前のブログはこちら↓
夏休み〜ヒンドゥ4大聖地のバドリナートに行ってきた!①
夏休み〜ヒンドゥ4大聖地のバドリナートに行ってきた!②