【スナオの部屋】中国茶を楽しむ会(ナビゲーター高橋ご夫妻/芳泉茶寮)
暮らしに潤いをもたらす、深遠なる中国茶の世界
芳泉茶寮さんとは、自然とともにあるカルチャーをコンセプトに〝食×ヨーガ合宿〟や〝味噌作り〟など、さまざまなコラボ企画を一緒にしていただいております。
真心がこもった品質の良いものを創造し、真にピースフルなものを創造している芳泉茶寮さんと一緒に企画できることは、東京ヨーガセンターにとって本当に幸福なことです。
今回は、芳泉茶寮の高橋のぶさん&ひろこさん夫妻のナビゲートによる、中国茶の会。ひろこさんは中国におけるお茶の国家資格である《中級評茶員》《中級茶藝師資格》も持つ、プロフェッショナルなお茶の先生でもあります。
中国ではお茶は古来より継承されてきた伝統文化です。以前、上海に住んでいた高橋ご夫妻は、お茶をとおして中国の豊かな伝統文化を体感。そのことで、大変だった中国での暮らしに癒しと豊かさがもたらされたと言います。高橋夫妻のお話を聞いていくうちに、中国茶の奥深さが伝わってきます。 少なくともそれは、僕が47年間生きてきた中で、いっさい触れたことのない中国で、凄まじく深淵で美しい世界だと感じました。
⬆︎この会でセレクトしていただいたお茶は4種。美味しく、上質なお茶を淹れていただきました
⬆︎芳泉茶寮の月餅もいただきました。こちらはつくると即売り切れてしまうほどの人気。薄いパイ生地のような皮で緑豆餡を包んで焼いたもの。緑豆案は菜種油や甜菜糖でつくった優しい甘さ。さらに色々と緻密にこだわりぬいたオリジナルの味わい。わざわざスナオの部屋のためにご用意いただき感激 (涙)
「一杯のお茶を飲む」ということは、
それはただ喉を潤すだけではない、重層的な意味を含んでいます。
その土地の自然/地水火風空、
蓄積されてきた歴史、技術、知恵、芸術、
継承されてきたそこに生きる人の営み、想い。
一杯のお茶には、さまざまな要素が含まれており、壮大なロマンを感じます。
⬆︎中国の山奥で手塩にかけて育てられた茶葉がいま手元にあり、それをいただいていることは、とても贅沢に感じました。
⬆︎中国茶の名人の劉さん。人柄のあたたかさが写真から滲みでています。中国茶の世界にいる人は、人柄がすてきな人が多かったと高橋夫妻は言っておりました。
⬆︎茶器ひとつひとつの成り立ち、意味合いが奥深く、感動します。茶葉の味と香りを活かす素材、造形。見た目の美しさ、多彩さ、アート性。繊細なエッセンスが含まれています。茶器は長年使うことで育っていく、そして育った茶器でお茶を飲むことで香り、味わいも変わるとのこと。
上質な中国茶の味と香りは本当に素晴らしいです。それだけではなく、それを飲むことで、リラックスした気持ち、美しいイメージ、懐かしい記憶なども想起されます。 それは不思議と、穏やかで、あたたかな時間になっていくのです。
それにしてもこんなふうに、みんなで集まるのも久しぶりのこと。お茶を飲みながら、たあいのない話をし、ゆっくりとした時間の流れを楽しむことっていいな〜とシミジミ思いました。 自分にそういう傾向があるのですが、日々が忙しくなると、あるいは昨今のように人と会わない時期が長く続くと、なんとなく人とのコミュニケーションが最小限になってしまいがちです。
でも中国が長い時間をかけて継承してきた〝お茶を飲む〟文化は、充足した時間の過ごし方を思い出させてくれます。 お茶とともに、じっくりと時間の流れを味わいながら談笑する。このような時間を生活に持てることは楽しいことで、必要不可欠なことですよね。
【参加者の皆さんの感想】
ーふつうにお茶を飲みにきたら、想像以上に深い世界で驚いた(笑)
ー普段お茶を飲むときも丁寧に淹れて、時間をゆっくり過ごそうと思ったー本当に贅沢で豊かな時間を過ごすことができた。
ーみんなでこうしてお茶を飲むことは、こんなに楽しいことなんだーとあらためて思った。
ー情報量がすごすぎて消化できない(笑)
ー中国茶がもっている自然のポテンシャルにびっくりした。あの大自然で育ったお茶が今ここにあることが、本当にすごいことに思える。 などなど。皆さんも楽しんでいただけて、本当に嬉しかったです。ありがとうございました!!!
●関連ブログ
『余白の時間〝伝統的中国茶を愉しむ〟@芳泉茶寮』
https://tokyo-yogacenter.com/2020/10/23/housensaryo/