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余白の時間〝伝統的中国茶を愉しむ〟@芳泉茶寮

スナオです。 高橋ノブさん・ヒロコさん夫妻とお話しがしたくて、千葉県長生郡長南町にある「芳泉茶寮」さんに遊びに行きました。美しい里山が広がる素敵なところです。

高橋夫妻には、手前味噌づくり会 、味噌料理を楽しむ会、〝自然と共にある文化〟に触れるリトリートなど、いつも素敵な企画を実現していだだき、とてもお世話になっております。 おふたりにお会いするのは、ヨーガセンターで
「味噌作り」をして以来8ヶ月ぶりでした。

本当ならヨーガセンターで3月に開催予定だった「スナオの部屋」という新企画にゲストとして高橋夫妻をお招きし、〝伝統的中国茶を愉しむ会〟をナビゲートしていただく予定でした。しかし残念ながら、コロナ禍で延期に、、、。

そんな経緯もあり、今回の訪問では、中国茶のお話もたくさん聞くことが出来ました。

中国では大学にお茶の学科があるほど、国の大切な伝統文化として尊ばれているようです。 高橋夫妻は上海に住んでいた時に中国茶に魅せられ、ヒロコさんは中国茶に関する国家資格まで取得されたとのこと。 そして、おふたりは中国でたくさんのお茶愛好家たちに出会い、一緒にお茶を飲んできたようです。

中国人たちのお茶に注ぎ込む愛情、情熱、マニアっぷりなエピソードが面白すぎて、ひきこまれました。

高橋夫妻の茶器コレクションも見せていただきました。素材や機能性の良さだけでなく、そこに込められた芸術性や遊び心も魅力的でした。そして、茶器は使い込むほどに育っていき、お茶の味に影響していくようです。

なかでも僕が惹きつけられたのは、ノブさんが力説していた茶壺–ちゃふう–(中国茶/台湾茶を飲むための急須)を置く〝台〟の重要性でした。

「え?台?そんな大切なの?」と思うところですが、この〝台〟にはマジカルな作用があり、この〝台〟ひとつで、上に置く茶壺の印象/見栄え/バイブレーションが微細に変化していくのです。

この視点に気づいてしまうと、〝茶壺〟と〝台〟の組み合わせの魔力だけで、底無しに楽しめる危険性を秘めています(笑)

中国茶の話を色々と聞かせていただき、茶器コレクションを見て盛り上がったところで、高橋夫妻に「せっかくだから体験してみますか?」と言っていただき、急遽、伝統的中国スタイルで、お茶会をしてくださいました。

中国茶は1煎目、2煎目、3煎目、4煎目、5煎目、、、と、同じ茶葉で何回か飲んで楽しむことができます。それで味が落ちるのではなく、味が微細に変化し、その味の違いを楽しみながら飲むのが面白いところ。そして味が出なくなったら、その茶葉は終了。つぎの違う品種の茶葉に行きます。

味が美味しいのは言うまでもないんですが、飲んだ後の舌や喉や内臓の反応、感覚の変化を観察しながら飲んでいくと、心が落ち着き、あ~これ最高だな~という充足感が湧き上がるのが心地良いんです。

静かに飲むだけでなく、お茶の味わい、味の違い・変化、気づいたこと、湧いてきた想いや記憶、様々なことを語り合いました。お茶を飲んで、お話しているこの時間が、贅沢で充足したものに感じました。

この〝お茶を飲む〟という行為には、中国の文化性、哲学性、芸術性、深い知性が、蓄積されているように感じました。

〝余白の時間〟を無駄、退屈、虚無的にとらえて人生から削除しようとするのではなく、その〝余白の時間〟に価値や尊さを見出し、それを豊かに彩り、充足した時間に変えていくという、人間がもつ創造力は偉大だと感じました。


そしてヨーガもまた〝余白の時間〟を充足した時間へと変えていくものだと思います。 有意義な〝余白の時間〟を1日のなかにつくることは、なかなか難しいですが、ホンノ少しでもつくろうと意識することはとても大切なことですね。

そんなわけで、いつの日か、上海&福建省へ赴き、〝茶器探し&伝説の劉さんのお茶を飲む〟ツアーも実現させたいという目標が一つ出来ました。 ノブさん、ヒロコさん、いつもありがとうございます!

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