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私だけではない、自律神経の不調

自律神経の不調にお悩みの方、実はとても多いと思います。
「ヨーガが自律神経に良さそうだ」はなんとなくみんな感じてますが、どんなところが良いのでしょうか?
この記事は、自律神経の不調や、不調を感じやすい方にぜひお読みいただきたいです。

1自律神経失調症とは?

 ストレスなどが原因で、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れて出る様々な症状。
自律神経失調症は、自律神経がストレスによって正常に機能しないことによって起こるさまざまな症状の総称です。
互いにバランスを取りながら身体の状態を調節していますが、このバランスが崩れることがあります。その原因として、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的 要因などが挙げられます。

 全身的症状としてだるい、眠れない、疲れがとれないなど。器官的症状として頭痛、動機や息切れ、めまい、のぼせ、立ちくらみ、下痢や便秘、冷えなど多岐にわたります。精神的症状として、情緒不安定、イライラや不安感、うつなどの症状が 現れることもあります。

(「eーヘルスネット」自律神経失調症
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-082.html)

2自律神経不調での辛い症状

「これはどうしたらいいものか、、、?」

身体のだるさや、不安、情緒不安定になり、身体は衰弱します。
睡眠、食事も十分に取れないようになると、なお負のスパイラルにはまるように、気持ちがより不安定になる。

とても困ります。

食欲がない、眠れない、不安に襲われる、身体が辛い。

辛さのレベルは異なりますが、こんな自覚を持ちつつも、いつもの日常を続けている、、、という方も少なくないと思います。

「なんだか調子はイマイチだな」

「最近ずっと疲れが取れないな」

くらいのレベルから、どんどん加速すると

「身体を引きずっているかのような毎日で辛い」

「食事をしていても美味しくないし、あまり食べたくない」

「胸が締め付けられるような苦しさがあり、呼吸が浅い」

「自分がどうにかなってしまったかのように、不安になる」

という状態になっていきます。

軽度と思いつつ見過ごし、そのまま不調が加速する。不調にも軽度から重度まであると思いますが、医者に行くほどでもない状態でもなかなか辛い状態です。

”なんとなく調子が悪い”という自覚があり、改善、解決を探しておられる方、いらっしゃいませんか?


東京ヨーガセンターに訪れてくださる方で

1 休職期間に、集中して改善できることをしてみたい。

2 休職はしていないけど、仕事を辞めて、体調不良に自覚があり、改善をしたい。

3 仕事は続けているけど、実はギリギリ頑張っていて、このままだとまずいと自覚している。

いう方々が、これまでヨーガにお通いいただいたケースがいくつもあります。
(*「会員の声」よりさまざまなケースをご覧いただけます*

3自律神経不調だった私のヨーガ体験レッスン

そして、私にもそんな時期がありました。まさに医者に行くほどでもない、でもすごく辛い状態がやってくる。
そうするとどんどん不安で心配になる。「でも大丈夫だ」と言い聞かせる、その繰り返し。
仕事も休めないし、どうにかしたい。医者も嫌だし、薬も飲みたくない、という気持ちでした。

先ほどの「仕事は続けているけど、実はギリギリ頑張っていて、このままだとまずいと自覚している」状態でした。
ギリギリ社会生活送っているけど、しんどい、、、。
仕事は表向き普通に振る舞い、仮の笑顔で過ごしているけど、人がいないところでは、すごく暗くて、落ち込んだりしていました。

「どうしていいかわからない、、、」
そこでヨーガに初めて、足を運びました。

当時、体験レッスン廻りをしていた後輩が「ヨガの体験にいく」とのことで、私も行ってみました。それが初めてのヨガ体験。

某老舗のヨーガ教室。

割と緩やかな感じで、体験後「なんか良さそう」と感じました。
通うなら、もう少し自分に合うところを探してみたいと思い、2件目へ。

次に行ったところは、いわゆるアシュタンガヨガと言われる教室でした。雑誌にも出ているところで、有名そうなので行ってみました。
当時はアメリカからのヨガブームもあり(20年近く前)、きついアーサナのシークエンスをするようなプログラムのスタジオでした。当時の私は、身体も硬いし、調子悪くて弱っていたので、「、、、、こんなハードなのは無理!!!(涙)」。
そして元気で自信いっぱいのお洒落なヨガウェアを纏った女性が多く、気持ち的にも居心地がよくなく、緊張しました。

そして、その日は、猛烈に疲れ果てて、帰ってすぐに爆睡でした。

そして3件目。東京ヨーガセンター。
友達に紹介してもらい、今でも忘れない名言を言われました。

「マンションのビルはボロボロだけど、先生はピカピカだからね。」

体験レッスンは、今の代表の父、羽成孝先生にマンツーマンでしていただき、
淡々と進んでいきました。年季の入ったマンションの一室。
当時は、マンツーマンシステムのレッスンでした。

↑改装前のセンター(2018年リニューアルしました)

当時70代くらいの先生。頭はスキンなのでツルツルともいえるが、顔がニコニコしていて、声が落ち着いていて、元気が溢れているように見えました。

体験レッスンでは、シンプルなアーサナと簡単な呼吸法。
2件目のような、特別難しい、これはきつい、と思うこともなく、本当に淡々と進んで行きました。

そして体験レッスン後、すごーく、はっきりと何かを感じたわけでもなく、「まあ、すっきりはしたのかな。」とぼんやり思いました。
案内を聞き、不調になってから選択ミス続きの私は「すぐに決めないでおこう」と決めていたので、入会はせずに退出。

帰り道、センターを出てすぐ近くに公園がありますが、そこではっとしました。

「来た時に見えた公園の景色が違う。」

今自分の目の前にある公園の木々や景色が、なんだか明るく見えて、とても希望に満ちて見えた気がしました。
(公園はビルの谷間で、決して自然豊か、景観良好ではないのですが。)

ヨーガをして、何がよかったか、はっきりすぐにはわからなかったけど、気持ちよかったんだろう。だけど、それさえも気持ちいいと認める自信がなかったのだろう。
でも少し時間が経って、今自分が目の前でみているもの、感じているものは、明らかにヨーガ前とは異なる景色に見えたのです。
自分の内側に久しく感じたことのないポジティブなものを感じました。

「心の曇りがうっすら晴れたような」

そんな感覚でした。
不定期に不安が襲ってくることで、心配な気持ちになる私が、「希望を感じる」とその時に思えたことは、自分でも驚きました。

「ここでヨーガをしたら、今の辛いところから抜け出せるかも、、、」

と思ったことを、覚えています。

すぐに気持ちが晴れて、「おー!!これすごい!!!」みたいな極端なものではなく、身体の奥底からしばらく感じられなかったポジティブなものがうっすら立ち上がった、といいましょうか。
そんな希望の片鱗を感じた体験レッスンでした。

4自律神経失調症だったであろう私に、ヨーガの何がよかったのか?

今は指導するほうになり、ヨーガの技法、理論を学び、指導をしています。
このときの私の状態を思いかえして、自律神経失調症や、情緒不安定や、不安症のような状態に「ヨーガの何が良い作用をもたらすか」を、上の自身の体験レッスンでの経験もふまえて書いてみたいと思います。

1リラクゼーション

体調不良や不安な気持ちの方に、リラクゼーションは必須事項です。

ヨガといえど、体操的にポーズ(アーサナ)をすることだけでは、リラクゼーションは起こりません。
伝統的なヨーガでは、必ず1つか2つのポーズをした後にリラックスのアーサナ(シャヴァ・アーサナ、マカラ・アーサナ)、または休息を少しとります。

この時間が大変重要です。

アーサナの後、身体に入った緊張が緩んで、リラクゼーション反応が起こる大事な時間です。
そして、その体におこるリラックスを”感じる”から、「あー身体がゆるんだ、リラックスしてきたな」と自覚ができます。

またこの緊張と弛緩のリズムを繰り返すことが大変重要です。


2ポーズの形にあわせないでいい

アーサナだけのレッスンだけでは、筋肉系にしかアプローチされません。

不安な気持ちや、落ち着きのない方は、身体がカチカチに緊張して、呼吸もとても浅い傾向があります。
そんな状態で、ポーズだけでは、リラックスして副交感神経が優勢にはならず、気持ちが落ち着く、身体が楽になる、という実感は得られません。

また形にあわせるようなアーサナのやり方は、自身の本来の身体の快適性や、バランスを阻害します。無理をすることは身体が痛くなったり、心に負担になります。またできないことを無理矢理しようとすることで、心は葛藤します。

このような状態を解消するには、アーサナを安定した快適な状態で行う必要があります。
無理矢理やるのではなく、自分の心身の状態にあわせて、ヨーガを行うことが重要なのです。

伝統的ヨーガのアーサナは、身体のの安定性と心の快適性が原則です。
文献『ヨーガ・ スートラ』(BC200~AD400年頃成立 )では、そのようにアーサナの定義(PYS2-46)されています。。

そして体の安定性と心の快適性を原則として、アーサナを行うと「そうすると心の対極するものの葛藤がなくなる(痛い/気持ちいい、暑い/寒いなど)」(PYS2-49)という結果が得られると記されています。

アーサナで身体のリラックスさせ、心に平穏をもたらしたいならば、この原則にそって行わないと、結果が得られません。


3ポーズだけじゃない。呼吸法も行う。

伝統的ヨーガでは、
一連のアーサナ(ポーズ)を終えたら、しばらくリラックスをとり、次に呼吸法を行います。
座位の姿勢で、呼吸の流れに意識を向けて、ゆっくり息を吸う、少し長く息を吐くを繰り返します。

呼吸法を行うと、自律神経系のバランスが整い、ポーズ(アーサナ)を行った時よりも、さらに深いリラックスを感じ、心に落ち着きが感じられます。

特に身体が弱っていて、いつも身体が緊張している方は、ゆっくりと息を<吸いきる/吐き切る>ことが大変効果的です。

伝統的なヨーガでは、呼吸気道の通りをよくする浄化法(カパーラバーティ)を組み合わせて、片鼻交互呼吸をまず最初に行うことからはじめます。
ゆっくりと一定時間、呼吸をコントロールし、吐く息を徐々に長くしていくことで、副交感神経が優勢になります。

プラーナーヤーマの効果を最大限実感するには、リラックスした状態で行うことが大切です。

肩、胸、首、顔に緊張が入っていたり、快適に背骨を垂直に保てない場合は、胸郭を十分に拡げる/緩める、ことができないので、アーサナの練習で十分に身体をリラックスさせます。


4ゆっくりと淡々とした進行

伝統的ヨーガは、
音楽もなく、誘導する先生の声だけが、淡々とかけられ、それ以外は無言。
アーサナをしたらリラックス。その時は基本無言。
次の声がかけられたら、またその言われたシンプルな動作をする、の繰り返しです。

ヨーガはエンタメではないので、派手に盛り上げたり、音楽で演出は不必要。
受け手の感情に介入しない誘導が望ましいです。

技法の適切な説明、手順、禁忌が言われ、実習中は自分の今行っている動作や、身体の感覚、呼吸の感覚に意識を向けて集中をしていくことが必要です。

人間の心は常に散漫です。

すぐにあちこちいきます。そして今起こっていることに心が伴わず、過去の経験や失敗の記憶、感覚を知らずに追い求めていたり、まだ起こらない未来の心配をずっとしています。

今声をかけられていることに集中し、シンプルな動作、姿勢の保持、解除後の変化をかんじとることで、考えるすきはなくなっていきます。


5 周りの環境を気にしないでよかった

初めて会う人、新しい環境に、人は緊張します。
「周りが自分を見てる」とおもうだけで緊張します。

基本仰向け、うつ伏せの姿勢であまり、周囲に目が行かず、かつレッスン中は、目を閉じて行うことでの安心感のようなものがありました。

五感は常に外にむかって働いています。目をあけると周りが見えるので、どうしても影響されます。目を閉じることにより、自分の感覚に集中することができます。

そして私は東京ヨーガセンターに入会して、自律神経不調の改善と自分の改革にのぞみました。

5自律神経不調の方の助けになるヨーガを選ぶ8つのポイント

ヨーガがどんなものなのか?の理解とイメージは未だ、偏りがあります。

なんとなく心や精神的によさそうなイメージがあるのに、「なんか違うな、体操っぽいな」とマッチされなかった方、また今現在、私が経験したような自律神経の不調の方は、アメリカ経由のアーサナをガンガンしたり、ホッ◯ヨガで汗をガンガンかいたりしても、全く調子がよくなりません。

そんな方は、ぜひヨーガで改善をされたい場合、以下の要項が含まれるレッスンを受講されることをお勧めします。

1 リラックスが間に行われるプログラム

2 アーサナ(ポーズ)だけでなく、プラーナーヤーマ(呼吸法)と瞑想(的な静かな時間)がある。アーサナだけを主張して行うのではなく、呼吸法や瞑想的な静かな時間を重視している。

3 レッスン中、音楽や特別な香りがない。

4 身体を締め付ける服装で参加しなくてよい。

5 リラックスできるゆっくりの進行、動作。エクササイズ的に激しい動き、早い動きはない。

6 インストラクターの抽象的なイメージや、願望の世界観に浸るのではなく、”今”に意識を向けていく。
受講者が主体となって、自分の身体や呼吸や感じ取り、気が付くことができる。

7 定期的に週3回くらいレッスンに参加できそうなヨガスタジオ/教室で体験レッスンを受講する。

8 その環境に憧れではなく、緊張せず、安心や落ち着きやくつろぎを感じられるとよい。

6まとめ

どんな方も、リラックスして、呼吸をゆっくりに安定させることがまず重要です。
リラックスは、副作用のない鎮静剤でありどんな方にも必要です。
またそれは、人から受けるものではなく、自らの体で主体的に経験していくものです。

そして、考え事や人との比較が止まらない方が、競争意識をもって形を作ることをしても、何も解決はしません。(それが好きで求めている場合は問題ないです)

ヨーガは自分の身体と心と対峙する時間であり、行為です。
内に意識を向けていき、今起こっていることを感じ取ることがヨーガのプロセスです。
なのに、外側に意識を向け続け、自分のことが何もわからない、気がつけないでは、
自分の問題に気が付くことが難しいです。

ヨーガでは、問題の解決を自分の内に求めます。
自分の心と自分を理解して、自分をよりよくしていくためのツールがヨーガです。

「不調を感じるけど、解決法が見つからない」
「ヨーガは心によさそうなのに、アーサナ(ポーズ)ばかりして、ぜんぜん求めているものと違う。」

と感じている方は、ぜひインドの伝統にあるヨーガをお試しいただきたいです。
そして、ヨーガ哲学を教えているから、が伝統のヨーガではないのです。

インド伝統を元にしたヨーガの理論と技術が【合致しているか?】が、今の日本のヨーガの問題です。
アーサナだけ、プラーナーヤーマだけ、瞑想だけと切り離さず、

ヨーガの主要な技術と実践

・ショーダナ 浄化

・アーサナ 姿勢、体位

・プラーナーヤーナ 調息、

・ダーラナ 集中

・ディヤーナ 瞑想

+リラクゼーション、適切な食事、適切な労働(ライフスタイル)

を組み合わせていくことで、体、心、精神の調和がもたらされます。

そしてその技術/ 技法が本当に自分の悩みの改善、また自分をより良く、調子の良い私にしているか?をよくよく観察してみましょう。

東京ヨーガセンターでは、気取らず、リラックスして、自分の体と心に向き合う時間を大切にしていただきたいと思っています。

ヨーガは特別なイベントではなく、常にあなたの生活と共にあり、あなたを助けてくれます。
不調を改善し、輝く人生を送りたい方は、ぜひ私たちと一緒にヨーガをしましょう。

次回は、自律神経不調な方が「ヨーガを継続して改善するために取り組むこと」についてをお話しします。

★体験レッスン随時受付中★
ぜひ一度レッスンを受講してみてください。
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