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【レポート】 『気づきと脳科学〜注意の向け方と経験の変化』(登壇: 藤野正寛氏/京都大学大学院教育学研究科助教)

東京ヨーガセンター50周年特別企画、新年一発目は、藤野正寛さん(京都大学大学院  教育学研究科 助教/瞑想の認知神経学者)をお招きし、講義/ワークショップを開催しました。

藤野さんは瞑想の実践を継続しながら、瞑想の科学的研究を進めていらっしゃいます。
http://masahirofujino.jp 

今回の講義/ワークショップのテーマは〝気づき/アウェアネス〟

日常生活でも、ヨーガでも、瞑想でも、〝気づき/アウェアネス〟は、とても大切で、面白い要素です。 認知神経科学では、わたしたちが何かを継続的に実践をするとき、〝どこに、どのような注意を向けるか〟で経験の仕方や、成長の仕方が変わることがわかってきているようです。

そして〝何に気づいているか〟によって意思決定や、行動も変わるということもわかってきているようです。

これはヨーガにもあてはまります。

自分は何のためにヨーガをするのか?何に注意を向けているのか?何に気が付いているのか?それによって、ヨーガ経験が大きく変わります。

意識の向け方ひとつで、心身にアプローチ出来る領域が大きく変わります。ヨーガから受け取れる効果が変わります。心の平穏/静寂の質、深さ、レベルが大きくかわります。

そこがヨーガのめちゃくちゃ面白いところです。

ヨーガは〝アウェアネス・トレーニング〟とも言われ、ヨーガの修練/技術は一環として〝気づき/アウェアネス〟を養成する、研ぎ澄ましていく訓練にもなっています。

ヤマ、ニヤマ、アーサナ、プラーナヤーマ、プラッティヤハーラ、ダーラナ、ディヤーナ、サマーディのすべてに〝気づき/アウェアネス〟が深く関わります。

ヨーガにおいて〝気づき/アウェアネス〟を磨くことは、ヨーガ実践の大前提であり、基礎中の基礎であり、ヨーガ的な進歩を促進する超重要な要素です。それなしにヨーガはもちろん、瞑想など出来ません。

だから今回のWSでは、瞑想のテクニックとか知識というよりは、それらの大前提にある〝気づき/アウェアネス〟を
理解/体感できることをテーマにしたかったのです。

〝気づき/アウェアネス〟が大切だと言っても、目に見えないものなので、なかなかピンと来ない、実感しずらいところは確かにあると思います。

そこで、このWSでは、目に見えない〝気づき/アウェアネス〟を脳科学から捉えて、学べるという、とても貴重な機会になったと思います。

藤野さんのお話が理路整然とわかりやすく、めちゃくちゃ面白く、スリリングでした。講義と実習とグループシェアを織り交ぜた5時間のWSは、信じられない体感速度で過ぎ去りました。

〝注意の向け方〟〝意識設定〟〝気づき〟のチカラによって、私たちはより良く成長/進化していけることを実感できました。

脳科学から見た人間の可能性は素晴らしく、希望と勇気が湧き上がる内容で、感銘を受けた方がとても多かったようです。 これを機に、皆様が〝気づきのチカラ〟を、ヨーガや瞑想で磨いて、研ぎ澄まし、よりポジティブで調和的な日常を創造することを願っています。

藤野正寛さん、本当にありがとうございました。参加していただいた皆さん、本当にありがとうございました。 

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